多古町で活動を始めた背景を教えてください。
自分の人生を振り返ると、初めての妊娠・出産・子育て……どの時期も不安でいっぱいだったことを思い出し、「第二の人生は、子育てをしている方や、これから子育てをする方に寄り添いたい」と強く思ったんです。夫の両親が多古町だったため、結婚後はずっと多古米を食べてきたこともあり、自然が多く、子どもたちが伸び伸び過ごせる場所でサロンを開きたいと考え、多古町を選びました。 2020年、色々な人に助けられ“和空間わたことり”をオープンしました。この場所でママ・パパがリラックスし、子どもと向き合える時間を育てたいと思っています。
“和空間わたことり”はどんな場所ですか?
はじめは知り合いがいなかったご家族も、自然に声を掛け合い、悩みを共有したり世間話をしたり、ここで小さなコミュニティが生まれていますね。子育てに正解はありません。みなさん自分の子育てが合っているかなど不安を抱えていたり、子育ての相談を受けることもありますが、私は“決めつける言い方”はしません。あくまで親子の時間が主役なので、アドバイスは必要なときにそっと添える程度。親子にしかわからない感覚もありますから、肩の力を抜いて過ごせる空気を大切にしています。
また、子育て世代の居場所になるように、講師を招いたセミナーやワークショップ、お話会なども開催しています。
シェアキッチンを立ち上げた経緯を教えてください。
しかし、「親子で安心して食べられる場所がほしい」という声をよく聞いていました。近くにファミレスもなく、おばあちゃんがふらっとお茶できる場所もない。 「だったら自分で作ってみよう!」と思い、0からの挑戦でシェアキッチンをスタートしました。多古町でカフェをやりたい人は多いけれど、店舗を持つのは大きなハードルです。だからこそ“箱”だけをつくって、自由に挑戦できる環境を整えました。 チャレンジしてみたい人が「こういう働き方ができるんだ」と気付いてくれたら、それだけで十分です。今では、地域の交流の場としても機能しています。
今後は多古町でどのような活動をしていきたいですか?
店名の“わたことり”の“わた”は、綿毛が中の種を包み込み、大切に守る姿から名付けました。 「地域のたくさんの大人で、ひとりの子どもを大切に見守ろう」という思いを込めています。子育ては親だけが頑張ってもうまくいきません。人と関わりながら、子どもも親も育っていくものだと思うんです。多古町は人の温かさが深く、関わり合いが自然に生まれる“まち”。 ここで“わたことり”をスタートできたことに、心から感謝しています。 これからも、もっと多くのママ・パパに「こんな場所があるんだよ」と伝え、誰でも気軽に遊びに来られる居場所に育てていきたいです。