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タコのヒト

株式会社LUFU
渡邉 拓海 さん

千葉県内に拠点を置く学習塾を運営する渡邉拓海さんと、黒板アートでメディアを賑わすアーティスト・鈴木らなさん。 同級生である二人の活動は、教育、アート、福祉と多岐にわたります。 多古町との縁は、コロナ禍に制作した黒板アートがきっかけでした。 渡邉さんの教育方針は「点数ではなく、自分の意思で学ぶ力を育てる」こと。児童相談所での経験から、塾の運営と並行して「子どもの居場所づくり」に強い想いを持っています。 成田空港でのウィンドウアートや、人気アニメ作品との連携など、全国的に活躍する鈴木さんとのタッグで、多古町の子どもたちへ「楽しい場所」と「未来へつながる情報」を届けています。

多古町に関わるようになったきっかけを教えてください。

多古町とのつながりは、コロナの時期に町のポスター制作を手伝ったことがきっかけです。
そのとき、黒板アートの制作を行っていた友人(現在も一緒に活動を続けている、黒板アート制作を手掛ける鈴木らなさん)と協力し、町の魅力を発信する活動をしました。そこから町の方々とご縁ができ、「多古町でも子どもたちの居場所づくりができないか」と考えるようになりました。

現在はどのような活動をされていますか?

千葉県 旭市を拠点に、子どもたちの居場所をつくる学習塾を運営しています。
私の考える教育方針は、ただ“勉強を教える塾”ではなく、学校のあとに来て遊んだり話したりできる場所になればいいなと思って活動をしてます。
勉強をしたい子は勉強するし、遊びたい子は遊んでいてもかまいません。子供たちが自然に過ごせるような空間づくりを意識しています。
現在は、不登校の子どもたちへの支援にも取り組んでいます。過去に児童相談所で夜間相談員として働いた経験があり、そこで感じた「安心して話せる場所の必要性」が、今の活動の原点になっています。

教育や支援に関わるようになった経緯を教えてください。

20歳の時に学習塾を始め、同時期に児童相談所で勤務しました。
塾には成績を上げたい子が来て、相談所には悩みを抱えた子が来る。まったく異なる環境の中で子どもたちと関わるうちに、「どんな子にも、自分の居場所が必要だ」と感じました。
その後、保育士や福祉の資格を取得。社会人になってからは大学にも通い、教育と福祉の両面から子どもを支える方法を学びました。

塾ではどんな方針で教えているのですか?

うちの塾では「点数を上げる」よりも「自分で考える力をつける」ことを大切にしています。
宿題は出さず、自分の意思で取り組むことを重視しています。 本当に大切なのは、やらされる勉強ではなく、自分の興味から学びが生まれること。
そのため、AI翻訳を使った英語学習や、海外の友人とのオンライン会話など、現代的な学び方も取り入れています。

多古町ではどんな活動をしていきたいと考えていますか?

多古町はとても穏やかで、空港にも近いという特性がありますが、子どもが少なく、放課後の居場所が限られています。 だからこそ、アートやイベントを通じて、子どもたちが楽しく集まれる場所を作りたいです。
たとえば、町の壁を使った黒板アートのワークショップや、子どもたちが主催する縁日・文化祭のような催し。 「多古町でこんなことができるんだ」と感じてもらえる体験を増やしたいと思っています。

日々、子どもたちと接する中で大切にしていることは?

普通の先生とは違う印象を持たれていると思いますね。私は保育士資格も取っているので、関わり方が異なっているのかなとも思います。
問題ができないことに対して、悪い印象を与えないことを大切にしています。勉強にイヤイヤ感を持たせず、チャレンジして行くことで自然とできるようになることが自信に繋がるやり方だと思っています。

今後、多古町でどんな未来を描いていますか?

多古町は「大人になって良さがわかる町」だと思います。 だからこそ、子どものうちに町の人と関わったり、何かを作ったりできる機会が大切だと感じています。
月に一度でも、町の人や子どもたちが集まる“楽しい居場所”をつくっていけたらと思います。
地域の力で、子どもたちの未来を支えられるような取り組みを、少しずつ形にしていきたいですね。

株式会社LUFUについて

渡邉さんが代表を務める「株式会社LUFU」では、子ども支援のほか、アートやデザインの制作も行っています。 日本郵政の年賀はがきデザイン、アイドルグループのビジュアル制作、ラッピングバスのデザインなど、多方面のプロジェクトを手がけています。 それらの仕事で得た経験やネットワークを、地域の子どもたちに還元していくことも目指しています。