長年のサラリーマン生活から、多古町で農家民宿を始められたきっかけを教えてください。
私は多古町出身ですが、長く船橋で仕事をしていました。両親が多古町に住んでいましたが、他界した後、この家をどうしようか迷ったんです。将来的には多古町に戻りたいという気持ちもあったので、両親が使っていたこの家を活かそうと、農家民宿という形で活用することにしました。
定年退職前に戻って農業を始めるにしても、それだけでは時間を持て余してしまうだろうなと。元々料理が好きだったので、退職後は学校に通って調理師免許を取得しました。今は農業をしながら、農泊のお客さんに畑で採れた野菜を使った手料理をふるまっています。
岩井さん家の農家民宿ならではの過ごし方、体験できることを教えてください。
畑で採れた野菜を使った手料理を味わってもらうことですかね。お客さんのご希望があれば、一緒にピザや餃子作りを楽しむこともありますよ。
農泊ならではの体験として、朝は農業体験として野菜の収穫などをしてもらいます。それ以外は、どうぞごゆっくりと過ごしてください、というスタンスです。手作りのマップを片手に、近所をのんびり散歩してもらうのもおすすめです。
どんなお客様が多いですか?
東京などの都心から、「田舎暮らしに憧れている」という方が多くいらっしゃいますね。
泊まった方からは、「おじいちゃん家に来たみたい」と言ってもらえます。それが私にとって一番嬉しい言葉です。東京の忙しない生活から離れ、窓を開けてぼーっと空や田んぼを眺めている方も多いですよ。「せっかくここに来たんだから、のんびりしようよ」という気持ちで過ごしてほしいと思っています。心が緩やかになって、優しい気持ちになれる場所だと感じていただけたらうれしいです。
来ていただいたお客さんに、どんな風に感じてもらいたいですか?
料理を通じて、多古町の豊かな土壌と旬の味を感じてほしいと思います。また、ここに来て多古町の良さを知ってもらい、「多古町っていいところだな」と感じて帰ってもらうことが、地域への貢献になると信じています。これからも、温かい料理と温かい時間を提供し続けていきたいと思っています。